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モトゥエカの毬花

モトゥエカ(Motueka)ホップの特徴と使い方

モトゥエカ(モツエカとも表記)|T90ペレット・CGX™|ニュージーランド産 Hop Revolution NZ™

つぶしたてのライム。

その香りは「モヒート」にたとえられます(品種を所有する NZ Hops)。

ザーツの血を引きながら、ヨーロッパの伝統的なアロマ種とはまったく違う、鮮やかな柑橘が出るのがこの品種です。

ピルスナーからセゾン、大きなエールまで置けます。

このページでは、モトゥエカの使い方を整理したうえで、当社が扱う農園別ロットの分析値(COA)まで載せています。

現在ご購入いただけるロット(Wairua 農園・2026年クロップ)

α酸
11.81%
β酸
6.51%
総オイル
1.33ml/100g
HSI
0.249
タイプ
T90ペレット
農園
Wairua
摘み取り
Early(早摘み)
ロット
MKA26-240-0520

※ COA記載値です。このロットのCOAには標準レンジも併記されており、α酸6.5〜8%、β酸5.0〜6%、総オイル0.5〜1.0 ml/100g に対して、3項目とも「Above(上回る)」と判定されています。品種としての標準は、α酸5.5〜10%です(NZ Hops)。

モトゥエカはどんなホップか

モトゥエカの香りは、つぶしたての柑橘、モヒートのライムのようなキャラクターです。

非常に生き生きとした強いライムの背景に、トロピカルフルーツとレモンゼストがあり、大きな柑橘の香りが全体を支配します。

ライム レモンゼスト トロピカルフルーツ フローラル
収穫されたホップの毬花(画像:Hop Revolution)
収穫されたホップの毬花(画像:Hop Revolution/Dank Hop Collection 商品ページ掲載)

当社の商品ページに載せている香りの表記は「Citrus, Tropical/Fruit」です。

ホップオイル版(Quantum Series - Motueka®)の表記は「Tropical, Floral, Candy」です。

投入タイミング別の使い方

モトゥエカは、ケトルへの最初の投入から終盤まで、多くの場面で使える優れたホップです。

とくに、シングルホップの構成で、複数回に分けて投入したときに良さが出ます。

苦味から香りまで一本で担わせられる品種、という位置づけです。

タイミング 向き 根拠と考えかた
ボイル序盤
(ビタリング)
◎ 最初のケトル投入から使える品種です。α酸は品種として5.5〜10%(NZ Hops)、当社の現行ロットは11.81%です。
ボイル終盤〜
ホップスタンド
◎ 同じく使える範囲です。オイルとα酸の比重の関係から、度数の高いスタイルにもなじみます。
ドライホップ ○ 工程は「最初の投入から終盤まで」と広く示されていますが、ドライホップという語での明示はありません(NZ Hops の資料)。当社ロットの総オイルは1.33 ml/100gです。
初めてモトゥエカを使うなら

勧められているのは、1品種で複数回に分けて投入する組み立てです(NZ Hops)。他の品種と重ねる前に、まずモトゥエカだけで前半と後半に振ってみると、この品種の輪郭がつかめます。

相性のよいビアスタイル

セゾンからピルスナーまで、軽いラガーから大きなエールまで、幅広いスタイルに使えます。

伝統的なピルスナーから軽いラガー、エールまで、幅広いスタイルにニューワールドの個性を加える品種です。

スタイル 合う理由
ピルスナー ザーツ系の血を引きながら、鮮やかな柑橘が出ます。2000年代前半から、「フレッシュハーベスト」のラガーやピルスナーの主要なホップとして使われてきました。
ラガー 「軽いラガーから」使える品種とされています。
セゾン 推奨されるスタイルに挙げられています。
大きなエール
(高アルコール)
オイルとα酸の比重が、度数の高いタイプにも完全になじみます。

表の内容は、NZ Hops、Yakima Chief Hops の資料にもとづきます。詳しくはページ下の「参照した情報」をご覧ください。

モルトの甘さとのバランスもよく、特殊麦芽の甘みを受け止める形で、味わいにうまく乗ります(NZ Hops)。

組み合わせるなら

モトゥエカは、シングルホップでの使用が勧められている品種です(NZ Hops)。

まずは1品種で組み立て、そのうえで足りない方向を補う品種を重ねるのが、この品種に合った順序です。

農園とロットの分析値(COA)

モトゥエカは、当社では農園別に取り扱っています。

ニュージーランド産のCOAには農園名と摘み取り時期(Pick Time)が記載されるのが特徴で、同じ品種でもどの畑のどの時期のものかまで分かります。

表のロット番号をクリックすると、そのロットのCOA原本(PDF)が開きます。

横にスライドすると、右端の在庫まで見られます→

商品 ロット クロップ 農園/摘み α酸 β酸 HSI 総オイル 価格(5kg)
NZ Motueka™Wairua MKA26-240-0520 2026 Wairua/Early 11.81% 6.51% 0.249 1.33 ¥32,950
在庫あり
NZ Motueka™Tapawera MKA24-102-0520 2024 Tapawera 8.7% 4.1% 0.221 2.0 ¥25,000
完売
NZ Motueka™ CGX™濃縮タイプ 3078 2025 ― 15.2% 8.9% 0.282 3.0 ¥68,150
完売

総オイルの単位は ml/100g。在庫・価格は2026年10月19日時点で、税込表記はストアに準じます。
2024年 Tapawera のロットは、同じ品種でもα酸8.7%・総オイル2.0と、2026年 Wairua のロットとかなり違う数値です。

数値の読みかた(最低限)

α酸は苦味のもとになる成分で、投入量を決めるときにまず見る値です。総オイルが多いほど香り成分の総量が多くなります。HSIは酸化の進み具合を見る指標で、値が高いほど酸化が進んでいると評価されます(同じ品種・同じ収穫年の中で比べるのが基本です)。

ニュージーランド産のCOAには、これらに加えて標準レンジと「Above/Below」の判定が併記されます。レシピを固定して運用される場合は、ロットごとの数値に合わせて投入量を補正してください。

COA原本は、当社がDropboxで公開しているファイルにリンクしています。ファイルの整理などでリンクが開けない場合は、サイトのメニュー「COA」からご覧ください。

Wairua と Tapawera

当社が扱うモトゥエカは、ニュージーランド・ネルソン地方の Hop Revolution NZ™ が栽培しています。

同社は、モトゥエカ川の両岸にあたる Tapawera と Kohatu に農園を持ち、モトゥエカ川流域の220ヘクタールで9品種を育てています(同社の公式サイト)。

COAに農園名と摘み取り時期が載るため、同じモトゥエカでも「どの畑の、いつ摘んだものか」を数値と一緒に確認できます。

現在ご購入いただけるのは Wairua 農園の早摘み(Early)ロットです。

この品種の背景

モトゥエカは、ニュージーランドの Plant & Food Research が育成した三倍体のアロマ種です。

ニュージーランドの育種系統にザーツ(Saazer)を掛け合わせて生まれた品種で、「Hops with a Difference」という育種プログラムの出身です。

当社のホップオイル版の商品説明では、この品種がかつて「Belgian Saaz」と呼ばれていたことにも触れています。

ヨーロッパの伝統的なアロマ種の血を引きながら、ライムのような新世界の柑橘が出るところが、この品種の面白さです。

鮮度と保管について

当社が扱う2026年 Wairua ロットのHSIは0.249、2024年 Tapawera ロットは0.221です。

当社の品質管理

当社は、冷凍コンテナでの輸入 → −18℃の冷凍倉庫での保管 → 冷凍便での配送で取り扱っています。

お手元に届いた後も、冷凍で保管してください。一回で使い切れない場合は、圧着して密閉してください。

NZ Motueka™ を購入する

5kg/袋。現在ご購入いただけるのは Wairua 農園の2026年クロップです(2026年10月19日時点)。

¥32,950 (¥6,590 / kg・税込表記はストアに準じます)
商品ページを見る 法人でのお取引はこちら

よくある質問

どのタイミングで入れるのがいいですか?

ケトルへの最初の投入から終盤まで使えます。

シングルホップで、複数回に分けて入れる使い方が勧められています(NZ Hops)。

苦味と香りの両方を一本で担わせられる品種です。

モトゥエカを主役にしたビールは作れますか?

作れます。

シングルホップの構成で、複数回に分けて投入したときに特に良さが出る品種です(NZ Hops)。

代わりに使える品種はありますか?

香りの特徴・使い方・オイルの組成が近い品種には、アドミラルとセンテニアルがあります(Yakima Chief Hops の官能評価チームによる選定)。

このうち当社で取り扱っているのは、センテニアルです。

置き換えるときは、ロットごとの分析値も見比べてください。

ロットが変わると数値も変わりますか?

当社が扱ったロットでも、2024年 Tapawera はα酸8.7%・総オイル2.0、2026年 Wairua はα酸11.81%・総オイル1.33と、ロットによって数値は変わります。

品種としての標準は、α酸5.5〜10%です(NZ Hops)。

ロットごとの分析値をご確認ください。

ホップオイルのモトゥエカとは何が違いますか?

モトゥエカには、ペレットのほかにホップオイル(Abstrax Tech™「Quantum Series - Motueka®」)という形態もあり、当社でも取り扱っています。

ペレットとの違いや使い方は、ホップオイルの解説記事(準備中)で紹介します。

5kgを一度に使い切れません。どうすればいいですか?

冷凍で保管し、一回で使い切れない場合は圧着して密閉してください。

初めての品種を最小単位の5kgで試す場合でも、使い切れない醸造所さまがほとんどです。

ほかのホップの種類を見る ホップ品種辞典|ホップの種類と特徴を品種ごとに解説 Dank Hop Collection が取り扱うホップを、品種ごとに解説するホップ品種辞典です。香りの特徴、投入タイミング別の使い方、相性のよいビアスタイル、ロット別の分析値(COA)まで。

参照した情報

  • スペック・価格・在庫・香りの表記:Dank Hop Collection 商品ページ(2026-10-19時点)
  • ロットの実測値・農園名・摘み取り時期・標準レンジ:各ロットの分析証明書(Hop Revolution Limited/分析 Advanced Analytical、CGXは Crosby Hops Lab)。原本は Dank Hop Collection が公開しているCOAフォルダ Dropbox「COA & Spider Chart」
  • 香りの表現・投入タイミング・スタイル・α酸レンジ・育成の経緯:NZ Hops「Motueka™」https://nzhops.co.nz/products/motueka
  • 相性のよいスタイル・似た品種:Yakima Chief Hops「Motueka™ Brand - NZ Hops」https://www.yakimachief.com/variety/motueka-brand-nz-hops
  • 栽培地(Tapawera・Kohatu、モトゥエカ川流域220ヘクタール・9品種):Hop Revolution「Our Hop Farms」https://www.hoprevolution.com/our-farms
  • アイキャッチ画像:Hop Revolution「Motueka」https://www.hoprevolution.com/motueka(画像:Hop Revolution)
  • 品質管理体制:Dank Hop Collection 掲載内容
  • 保管の注意:当社の取扱い実績にもとづくもので、結果を保証するものではありません